林廷正/Lin ting zhen
Interview location➡Kaohsiung ,Taiwan 高雄,台湾 Interviewer➡R
Lin:ご飯作るから、ちょっとガスコンロ、ここにおくから。飯食うんだ。 我先做飯,把瓦斯爐放著。準備吃飯.
R:あ、はい。 啊,好的。 <料理の準備をする。開始準備料理。>
R:Linさんはなぜ、Kaohsiungにいるの? 林先生,你為什麼會在高雄? Lin:今は、ここの近くの大学で、学生に向けて、食品を売る仕事をしてるんだ。 我現在在這附近的大學,賣吃的給學生。 R:昔はどんな仕事してたの? 你以前在做什麼樣的工作? Lin:若い時に、世界をたびしてまわって、そのあと、台湾版Newsweekのchief managerを務めたから、中国語と、英語で、仕事してたんだ。 年輕的時候,我常到世界各地。擔任台灣Newsweek雜誌的主管,那時候必須用到中英文。
R:ああ、そうなの? 哦~是這樣啊!
Lin:東京にもいったことあるよ。日本版Newsweekの社長と一緒に仕事をしなくちゃならなくてね。 我也去過東京哦。為了和日本Newsweek 的社長工作。 R:へえーそうなんだ。 原來如此。 Lin:彼が、台湾に来た時は、こちらが、接待したんだけどなんでかな、おれがごはんおごったら、めちゃくちゃにおこりだして。 他來台灣的時候,我招待他吃飯,卻惹得他非常生氣。 Lin:「いや、わたしがだします」って感じで怒ってた。なんか、どっちでもいいのになあ、なんか細かいなあこいつ、とかおもったよ笑 (不行!讓我來出)其實我覺得都沒差啦!這真的讓我覺得他很拘泥於細節。 Lin:今となっては、台湾版Newsweek自体がなくなっちゃったし。webメディアとか、ブログとか、情報はみんなインターネットでみるしね。だーれも、雑誌、かわない。おれもスマホだし。 現在台湾Newsweek 也廢刊了。大家都習慣使用網路媒體或是部落格去搜集情報,不買雜誌了。就連我現在也是用智慧型手機。 R:ああ、たしかにね。Linさんは、仕事はどうしたの、Newsweekがなくなったあと。 啊啊,的確是。那你在廢刊後換了什麼樣的工作? Lin:人と話す、営業ならできるかな、とおもって各地の大学で、学生向けに食品を売る仕事をしながら、夏はフィリピンにも、いったりもしてたね。 我當時想,跑業務的話我還可以吧!就到各地的大學去賣食品給學生。偶爾夏天會去菲律賓。 R:フィリピン? 菲律賓? Lin:うん。フィリピンに。100個ぐらい、水をつければ顔を洗えるスポンジと、小さいスピーカー、だけもってくのさ。 嗯,菲律賓。只帶100顆加了水就能洗臉的小海綿,跟一個小小的擴音器。 Lin:で、広場で、適当に布を広げて、スピーカーで、演説を始める。「へいへいへい、ここに、世にも不思議なアイテムがあるよ!これさえあれば、石鹸はいらない、このスポンジを濡らして、顔をふけば、顔を綺麗にあらえる!」とかパフォーマンスをする。 然後,到廣場攤開布鋪好,打開擴音器就開始叫賣。(嘿嘿!這裡有世界上最不可思議的東西哦!只要有這一顆海綿,沾一點水,擦在臉上就能讓臉變得乾乾淨淨!)之後我示範給他們看。 Lin:当時、フィリピンにはそんなアイテムなかったから、100人くらいなら簡単に集まった。 で、やってると、飛ぶように売れていく。 那時候,菲律賓沒有那樣的商品,很簡單地就聚集了100個人。洗臉用海綿也轉眼間就賣光了。 Lin:これは、いいや、と思って、日曜日、礼拝を狙ってマニラの、大きな教会の前で布を広げて実演販売してた。 我覺得這真的是一門很好賺的生意。我還特別選在星期日做禮拜的時間,到馬尼拉的教會前面去叫賣。
Lin:スピーカーではなしてたから、神父様の演説の邪魔だったみたいで。警察が来て、stop!ただちにやめろよ!みたいに怒られて。それでこっちも、負けるか、と思って続けてたら、警察に捕まって警察署まで連れていかれて。 因為我用擴音器叫賣,神父可能覺得我打擾到他,就叫了警察來趕我。很氣憤地要我馬上停止這個行為。我也不願服輸,他要我停我就偏不停,繼續叫賣。然後,我就被帶到警局了。 Lin:俺は、娘が二人いるんだけど、そのとき、自分の仕事を見せたくて、フィリピンによんでたんだよ。
おもしろおかしくスポンジをうってて、小さい娘は笑ってたけど、警察につかまったとき、さすがの娘もお父さんをつれていかないで!って泣いてた笑。 我有兩個女兒,那時候我想讓她們看看我工作時的樣子,就帶她們來菲律賓。在她們面前盡量有趣的叫賣,小女兒是笑得很開心,但是看到我要被警察抓走的時候,突然對警察哭喊不要把老爸帶走(笑) Lin:実は観光ビザで入ってたから、これ、仕事してた、ってばれたら、やばいなあとおもって。警察が、おまえなにしてた、っていうから、このスポンジの宣伝をしてた、っていったの。advertisementだってね。 其實我那時候是用觀光簽入境的,要是被發現我在工作就慘了。所以在警察問我你在幹嘛的時候,我說我在宣傳海綿,說這是Advertisement ! Lin:そしたら、警察がこのスポンジはどうやって使うんだっていうから、よしっとおもって、「これは、世にも不思議なスポンジです、水はありますか?」って警察署でパフォーマンスをしたの。
そしたら、その場にいた警察官のひとりが、おれにこれをくれ、かおをふいてみたいっていいだして。でふいたら、すごくきれいになって。 然後警察就開始問我海綿怎麼用?我說:「這是在這世上非常不可思議的一種海綿,你有水嗎?」就在警局示範給他們看。接著其中一個警官就要我給他,讓他洗洗臉看看。結果洗完之後,當然是變得很乾淨啊~ Lin:そしたら、まわりの警察官も欲しがりだして。大量のスポンジをその場で、警察にあげたの。そしたら、その場で、釈放された。 後來,在場的所有警察都想要那些海綿,我就全部給他們,他們就把我給放了。 R:へえー。 欸~。 Lin:次の日、警察が、もっと広くて、周りの迷惑にならない場所を紹介してくれて、「宣伝するならここでやれ!」っていってくれて。笑 隔天,警察還介紹了一個不會打擾到任何人的廣場給我(要宣傳在這裡搞!)這樣。哈哈。 R:まじか。 真的嗎! Lin:そう!なにより、小さい娘は不思議に思ったと思う、大冒険!娘が、お父さんはフィリピンの警察と仲がいいんだね、っていってた。 對啊!對小女兒來說應該是一場很難忘的經驗,大冒險!她還說原來我和菲律賓警察關係很好。 Lin:いまとなっては、その時連れていった娘二人も、俺ににたのかな、スイスとイギリスに住んでる。 現在那時候帶去的兩個女兒大概都和我很像,一個住在瑞士,一個住在英國。 R:へえ、そうなの? 欸~是喔! Lin:ひとりは、イギリスでファッションスクール出たあと、いま、イギリスで、デザイナーをやってる。 一個在英國唸服裝設計,畢業後在英國當設計師。 Lin:もう一人の娘は、スイスのMBAで勉強してる。 另外一個在瑞士唸MBA課程。
Lin:ふたりともにいってあるのは、必死に生きろ、生きるためにたたかえ、っといってある。 我總是告訴她們,拼死地活,要為了活下去而拼命戰鬥。 R:へえーそうなんだね。 哇~這樣啊! Lin;(写真をみせる )どうだ!かわいいだろ! (遞出女兒們的照片)你看!很可愛吧! R:おお、ほんとだ、かわいい娘さんたちだね。 哦哦,真的,長得很可愛。 Lin:長女は、イギリスで、フランス人の男と付き合ってるんだけど、彼氏はまだ俺に挨拶しに台湾に来たことがない。俺の宝物の娘とつきあってるんだ、きっちり挨拶しに台湾に、来やがれこのやろう!って思うよ。笑 大女兒在英國,和一個法國男人交往。那個男的到現在都還沒來台灣跟我打招呼!女兒可是我的寶物!你他媽還不快來!(笑) Lin:次女は独身だね。お前興味あるか、お前にあわせてやってもいいぞ!紹介するから、今度ご飯行こう。 小女兒還是單身,你有興趣嗎?我也可以安排你們見面哦?下次給你介紹,我們一起去吃飯。 R:そうですね、タイミングあえば、みんなで、ごはんはたべてはみたいかな笑。Linさんは、ご自分の奥様とは、どういう風に出会ったの? 有機會的話,大家可以一起吃頓飯看看(笑)話說,你是怎麼遇見你老婆的? Lin:食いながら話そう! 邊吃邊聊吧!
Lin:不思議なもんで、昔ヨーロッパ放浪の旅を、1年くらいしてた。で、ものすごいボサボサのかみ、ヒゲ、きったなたい服と、大きいリュックを背負ってじっかにもどって、インターホンをおした。
很奇妙,我以前在歐洲流浪了將近一年。馮頭垢面的,穿著髒衣服留一把鬍子,背著一個大背包就回去按了老家的門鈴。 Lin:そしたら、「ハーイ」って、知らない声の女がでて。
おれが、おまえだれだ、ここおれのいえだぞっていったら、おれがいないあいだに、俺の親父が、空いてる部屋を有料で、その子に貸してたみたいで。笑。 然後,傳來了我沒聽過的女人的應和聲。我就問她是誰,怎麼會在我家裡?詳細問了之後才知道,是我爸在我不在家的時候,把空房間租給了她。(笑) Lin:で、一緒にだんだんご飯食べたりデートして、1ヶ月くらいしたときに、結婚しよう、ってプロポーズした。 接著我們就很自然而然地一起出去吃飯約會,過了一個月我就向她求婚了(笑) R:1ヶ月? 一個月? Lin:1ヶ月。 一個月。 R:へえー。 欸~ Lin:俺たちの結婚が運命かどうかFateかどうかは、しったことじゃない。神が決めること、かんがえてもしかたがない。運命であれば、一緒に長い間いるし、そうじゃなければ、関係は終わるだけだ。結婚してみよう!って。笑 我才不管我們的結婚是不是一場命運。神決定的事,去想也沒有用。若是命運,我們自然就會一直長久下去,如果不是,頂多只是關係結束罷了。所以我說了,我們結婚吧!(笑) R:ほう。 哦。 Lin:向こうも、わかりました、あなたと一緒にいたいからって。それが30年くらい経つと、いまや、おれをどなりつける、悪口をいう、叩いてくる、でていけって怒ってくる、とんだ怖い女になった!笑 女は強い! 對方也說好,反正我也想跟你在一起。然後轉眼就過了30年,現在變得超級強勢!會要我滾出去,還會對我怒吼、拳打腳踢的,女人真的很可怕!(笑) R:笑。 (笑) Lin:でもそれでいいんだ、いまも、妻を愛してるから。愛してるんだよ。一緒に生きてくんだから。 但是沒關係,我到現在還是非常愛她。我們總是要一起生活下去的。 R:なるほど。 運命、運命っていうけど、仮に薬物中毒とか、犯罪とか、とんでもない失敗とか、そういう状況におちいると、運命っていってられないよね。
もし仮に、娘さんが、イギリスやスイスで、そういう大変な状況になったら、どう現実的アドバイスする?運命の変え方。 原來如此。你總是提到命運、命運,但像是落到藥物中毒、犯罪,或是無可挽回的情況時,命運也改變不了了。
如果你在國外的女兒們遇到像那樣的情形,你會給她們什麼樣的建議?比如改變命運的方法。
Lin:そうだなあ、だいたい、全て満たされると、うつ病になるんだよ。豊かすぎて満たされすぎて、失敗がないと、病気になるんだよ! 人間には、ハングリーな環境と、そこから生まれる、ハングリー精神が、ときどき、必要なんだよ。 自然に、おなかが減ったらごはんをたべる、ようにね。ただ、どうしようもなく、本当に大変なときは、誰しもあるとおもう。 嗯~我覺得人要是被完全滿足了,會患上憂鬱症。充滿滿足感,不經過任何失敗,會讓一個人壞掉。 人有時候需要飢餓的環境,以及從那種環境產生下來的飢餓精神。就像肚子餓了,我們自然會想餵飽肚子一樣。
但我想每一個人都曾經或將會經歷真正生不如死,且無力改變現況的時候。
Lin:そういうとき、おれなら、運命を変えてくれそうな環境か何か、または、運命を変えてくれそうな誰か、を見つけろってゆうかな。そういうとき、自分一人では、なにも変えられない気もするから。 あと、それが薬物中毒とかなら、イギリスかスイスに行って、娘の顔をひっぱたいて、連れ帰って来て、薬をやめさせる。おれ自分が、薬物中毒だったから。 如果真的到了那個時候,我想我應該會告訴她們,去尋找能夠改變命運的環境、或是能夠改變自己命運的人吧!一個人是沒有辦法改變得了什麼的。 還有如果是嗑藥上癮的話,我會馬上飛奔到英國或瑞士去,先賞她一巴掌再把她帶回家,逼她戒毒。因為我以前就是那樣。 R:え? 嗯? Lin:俺は、15歳から18歳まで、ずっとドラッグをしてた。親の金盗んで、朝、学校に行く前に、薬物の売人の家に行って、ドアを蹴って、売人を起こして、違法薬物を買う。で、薬をもらってから、学校に行く、そんな生活をしてた。
最後はおれが自殺を何回かしようとして、親父がとめるために、おれをぼこぼこに殴って、リハビリの施設までつれていった。半年くらい入院したあと、世界を旅したい、っておもって1年働いて、アジアと、ヨーロッパに旅に出たんだよ。 我從15歲到18歲都有在吸毒,偷父母的錢,早上去學校之前還特地繞到毒販家,踹開他家門硬逼他起床,賣毒品給我,之後我才去上課。 後來我有好幾次嘗試想要自殺,我老爸為了阻止我,先是把我打得半死不活,再把我關到戒毒所。我在那裡待了半年後就出院了。突然,我好想到世界各地去旅行,就努力工作存了一年的錢,去了亞洲和歐洲國家。 Lin:薬ってケミカルだから。人生は、生のもの、自然のもの、だけど、薬は人工的なものだから、できれば、とらないほうがいい。 人生は、挑戦して、まちがって、探して、遊ぶしかない。 藥物是化學合成的。人生,是很天然的,是活著的。但是藥物是人工的,最好是不要去碰。 人生除了挑戰,之後失敗,再去尋找,便玩樂,只有這樣。 R:へえ、そうなんだな。なるほどね。 今後生きてる間に、やってみたいことある? 嗯~原來如此! 那麼你以後有什麼想做的事嗎? Lin:そうだな、日々必死に生きて、いきてる間に、友達や、新しく出会った人と、今みたいに楽しく話したい。あとは、家族とたくさん思い出を作ることかな。日常の中の、幸せ、小確幸を、大切にしたい。 あとは、アフリカと、南アメリカにいきたい。妻はおれをすぐ怒鳴ってくるから、旅はひとりでいきたい。笑 嗯,每天拼死地活,在還能夠呼吸的時候,盡量去接觸認識新的朋友、或是舊識。還有就是跟家人留下很多回憶吧。我只想重視日常生活中,微小,但確實的幸福,小確幸啊! 我還想去非洲,去南非旅行。我老婆會罵我,所以我只想自己一個人去(笑) Lin:今思ったけど、おまえ、Bar flyって映画しってるか?ミッキーストローク。なんか、あれを今思い出した。 啊,我突然想到,你知道《Bar Fly》這部電影嗎?他突然在我腦海中浮現。 R:あ、そうなの? 這樣哦? Lin:うん、俺あの映画好きなんだよ。酔っ払いの話だけどね。笑 なんか、今日はおまえとはなしてて、あれを思い出した。みてみろよ。 嗯,我很喜歡那部電影。是在講醉漢的故事(笑)我今天看到你,就想起了那部電影,你一定要看看。
R:また、みてみるよ。笑 では、今日はありがとう。またね。 我會的(笑) 今天很謝謝你,我們再見吧。 Lin:おう。こちらこそ!おやすみ! 喔,不會!謝謝,晚安!