Bain Marie/Mr.Asada バンマリー/浅田さん
Interview place:Kyoto,Japan,Bain marie instagram:https://www.instagram.com/bainmariekyoto/?hl=ja
Interviewer:R
Bain Marie バンマリー浅田さん(以下Asada): カメラどこに置いたらいいかなあ。ここあたりでいいかな。 よし、いい感じ。
R:あ、なんかいいですね。
Asada:では、やっていきましょ。はい、コーヒー。(コーヒーを出してくれる。)
R:ありがとうございます。では、Bain marieをオーナーとして立ち上げられてどのくらいになりますか?
Asada:だいたい2年くらいかな。前職でブルックスブラザーズBrooks Brothers
や、靴の会社で働いたことがあって素敵な服をたくさん目にして、格好いいひとたちにもたくさん遊んでもらって、自分もそういう素敵な服や格好いい人が集まる場所を作りたいと思ってこの店を立ち上げたんです。
R:格好いい人?浅田さんのいう、カッコいい人ってどんな人ですか?
Asada:たくさんいるけど、例えばそうだなあ、ブルックスブラザーズで働いてた時は、同僚の沖縄出身のWさん。
背はそんなに高くないんだけど、目鼻立ちがはっきりしてて、明るい人で、着てる服もめちゃくちゃかっこいいの。ブルックスブラザーズではたらいてるのに、古着屋にいってわざわざ古いブルックスの商品を買ってMixしたりね。
でも同じ服きても、僕は同じようにはかっこよくならないんだけど。Wさん、 バッチリジャケットとかで決めてるんだけど、そのかっこうでラーメン屋さんとか連れて行ってくれて。唐揚げとかよく一緒に食べて。
やさしかったなあ。明るくて笑うし、人にも親われてて、周りに人が集まる人だった。 でも40代で、はやくに亡くなってしまって。 思い出したら今もグッとくるね。今でも。
その他にも靴の会社で一緒に働いてた時の先輩Sさん。服の細かいところまで気がつくし、服の知識の幅が広くて色々教えていただいた。着こなしも紳士的でかっこいい人だった。 今は東京で働いていらっしゃるね。
あとは今も京都でアパレル会社をされてる経営者の方ね。お店にいくと、コーヒーをだしてくれる。で、雑談ばっかりして、お客さんどうしを繋げてくれたりして。コーヒースタンドでコーヒーを購入するのではなく、コーヒーをテーブルにポンっと、自分のためにだしてくれる。 雑談の中でいろんな面白い話が聞けるんよね。
R:へえ。
Asada:ネットで買うと便利だけど、話ができないよね。誰かの話を聞いたり、こちらの話を伝えたりして、人間同士の関係性の中で格好いいもの、面白いもの、ああなんかええなあっていう空気が大切な気がして。 あとは何か挑戦してやってみて、失敗してその失敗の話を誰かと共有できるのもいいね。
R:なるほど。なんか中学校のときそんな感じでしたね。
Asada:そうそう!自分の場合、めちゃくちゃかっこいい先輩とかいて、あこがれて買い物一緒にいって。その先輩バスケ部で自分もバスケ部で。全身デニムでインナーに白いパーカーきてフードかぶってて、今思うとダサいかもしれないけど笑、当時は、うわああ!めちゃくちゃかっこいい!みたいな。 先輩は、女の子にもめちゃくちゃもててたしね。
R:浅田さんはどうでしたか。
Asada:自分はそんなにもてなかったかなあ。でも、もてたい、かっこよくなりたい、て心は何歳になっても大事だね。そのために頑張ったりする。
R:ご家族はいらっしゃいます?
Asada:自分は、結婚して子供もいるよ。動画をとるから中学生の長男や次男にも相談したよ。 Youtuberから、学べって、動画の最初にどんな挨拶をするかが大事だ、ツカミが大事っていわれた笑。
R:なるほど。
Asada:家族は、奥さんと子供達はとても大切で、子供は、とてもかわいい。変なたとえかもしれないけど、自分のお父さんやお母さんがもし死んだら、めちゃめちゃ泣くよね。もう壊れるくらいに泣くんだけど、自分は子供がいるから、壊れない。守るものがあるから強くなれるし、親からのバトンはつないだぞ、だから大丈夫。という感覚があったんだよね。変なたとえかもしれないけど。
R:そうなんですね。お店の運営はどうですか。
A:色々大変なこともあるけど落ち着いてお客さんに素敵なものを提供できるように頑張ってる。きてくれたお客さん全員にコーヒーを無料でだしてて、のんびりリラックスして話すんです。
R:全員?
Asada:うん。全員。無料。
R:大変じゃないですか? 事業としてのおしゃれさとその事業がマネタイズしやすいか、マネタイズできるかどうかって別だったりしますよね。ただ、ピンチなときでもメンタルのぶれない経営者も味がありますけどねえ。
Asada:うーん。まあ。話すのが楽しい。いろんな人がいるしなあ。聞きたいの。
R:へえ。その僕、ときどき思うんですけど、これ、インタビューなんで、一応つっこむとですね、おしゃれなかっこいい店員さんとかで、日本の枠組みだけで、日本人から見た、オシャレな服を売ってるんだけど、生活がぼろぼろとかってひといません?かっこいいものを売ろうとしてるのに、目の前のお金を稼ぐのに必死で、お金にとらわれすぎて、もしくは何かの概念にとらわれて、実生活で余裕のない人って、 そもそもかっこいいですか?
かっこいいの基準はひとそれぞれですが。誰かが作ったオリのなかで、ぬるく生きていると、野生のヒョウって、野性の味を失うでしょう?ほんとはすごい野生の生命力を秘めてるのに、その生きぬく力を使わなくて、いつのまにか使えなくなってしまう。昨日神戸の動物園いったところなんでそれっぽいことを、適当に話してますけどね。動物園では、ヒョウが、おなかを見せて、ダランとして、寝てましたよ。オリの中にとらわれて、えさを与えられすぎると、人間も他の動物も魅力とか、野性味はなくなる気がしますよね。ハングリー精神?野性味?なぜか神戸の動物園は、カメとカピバラはかなり自由に歩いていましたけどね。カピバラ担当の人間のお姉さんが、まとめるのが大変そうなくらい。動物園に来てた子ども達も、カピバラにビックリしてて、え?カピバラてこんな自由なん?こんなかんじなん?て子供達の中にひいてビビってる子もいましたよ。
Asada:ごめん、カピバラはちょっとわからない。でもね、アパレル業界ね、それはその通りなこともあるのよ。10代、20代とかではいって給料ひくいから燃え尽きて転職、とかもけっこういるし。独立するとか、やり方を工夫するとか、本人が楽しんで追求できる面白いものを見つけるとかしないと、仕事やめちゃうし、なんか人として魅力もなくなってくし、生き残っていけないんだよね。 人間て商売やお金がからんでそれにとらわれすぎると、好奇心を失うし、雑談をする余裕すらなくなるからね。自分は人間関係の中で、会話の中で、みんなから格好いいものとか生き方を教わってきたからなあ。現実の人生を生きぬいていく強さも、かっこいい大人の要素のひとつだよね。
コーヒーを出しながら、服を売りながら、お客さんと、コミニケーションを続けたいし学び続けたい。 今、お店で売ってるのも、かっこつけすぎない服、どこか気が抜けてて、でも素敵な服をおいてるよ。コーヒーをだすのも尊敬してる自分の先輩方に憧れて、自分が他の人と話したいからなのかも。。。笑。かっこよくありたい、でもかっこはつけたくない。
R:なるほど。なるほど。わかるような、わからないような。。笑。
Asada:ちなみにさあ、教えてよ。ヨーロッパとか、アジアとかではどんな遊びをしてるの?
R:笑。浅田さん僕にとっては、人生の、先輩ですけどなんかフラットな人ですねえ。そうですねえ。たとえば、ヨーロッパだと~(洋服にあまり関係のない、遊び話が始まる) 。
Asada: 国内に限らず、ヨーロッパの商品の仕入れのルートをみつけて、仕事ついでにぶらぶら遊びに行こうかなあ!誰か知らない?( 雑談は続く)
京都もね、実はこんな秘密の遊び場があるねん!(楽しそうに語りだす)
R:うおおお!まじすか!(内容を聞いて、驚きのあまり叫んで身を乗り出す)
~話し続けて、2時間後~
Asada:自分は結局、思い切り夢中で遊んだりしてる人とワイワイしてたいだけかもなあ。今日はありがとう。また遊ぼうね。動画は自分の子供にも見せてアドバイスしてもらうよ!笑。
R:こちらこそありがとうございます。ではまた!
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